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美容室(サロン)の独立開業に必要な5つのステップ

2016年7月27日

平成26年3月末での美容室の数(美容所としての登録がある営業所)は平成25年より3436件増加の23万7525件となっております。美容室の開業ブームは止まることがありません。

そのような背景の中、弊社でも日々沢山のご相談や融資・補助金等の支援依頼を受けております。『独立したい!開業したい!』と言う思いから全ては始まりますが実際の何から手をつけていいかわからない・・・。なんてオーナー様のお声もよく聞きます。

本日は美容室(理容・エステサロン・ネイルサロン等も含む)の独立開業において必要不可欠で簡易的な5つのステップをご紹介します。

①美容室開業のための準備期間

時期:1年〜2年前
するべきこと:イメージ作り・情報収集

どんなサロンにしたいかイメージをふくらませ、開業のための正しい知識を身につける大切な時期間です。
まずはじっくりと自分のイメージを固め、人気サロンはどのようにして売上や利益を生み出しているのか分析したり、先輩や上の人たちに積極的にお話しを聞きましょう。

②計画期間

時期:1年前
するべきこと:コンセプトの検討・プランニング・資金計画・事業計画作成・出店候補地選定

どのようなサロンにするかコンセプトを確立させていく期間です。
ターゲット客層や目玉にしたいメニューなどの、イメージを具体的にしていき事業計画書に落とし込みをしていきます。事業計画書が最も重要なのは『Why? (なぜ)、What?(何を)、When(いつ?)、Who(誰が?)、Where(どこで?)、How(どうやって?)、How much(いくらで?)=5W2H』をきちんと明確に落とし込むことです。

あなたが思い描いているイメージをきちんと具体的に書き表すことにより、事業計画書が密なものができてきます。より具体的な事業計画書こそが融資の採択や自身の経営基盤にもなると思います。

③独立のための活動期間

時期:半年前
するべきこと:テナント探し・設計施工会社選定・機器の検討

実際に計画を実行していく時期です。多くの業者との付き合いが発生しますね。慎重になりできるだけコストを抑えるようにして取引業者を選択しましょう。可能であれば見積もりを取っておくとよいでしょう。

④開業に向けた具体的な決定期間

時期:3ヶ月前
するべきこと:テナント決定・融資の申し込み・設計施工会社決定・サロンデザイン決定・各機関への開業手続き申請

出店候補の物件が見つかったら、次にサロンデザインの決定です。
そして忘れてはならないのが各機関への開業手続き申請と融資の申し込み。開業手続きにも沢山の申請があります。保健所への申請(開設に関する届出の申請)・税務署への申請(開業等届書、所得税の青色申告承認申請書等)・都道府県税事務所市町村役場窓口への申請(開業等届出書)それと同時に融資の申し込みも準備します。
一般的には日本政策金融公庫や銀行などに申し込みをします。この際に必ず求められるのが創業計画書(事業計画書)です。
②準備期間に作った事業計画書がここ使われます。より密な情報が載っており完成度が高い事業計画書ほど信頼性は高くなり採決されやすくなります。

⑤実行期間

時期:1か月前
するべきこと:広告宣伝・HP制作・会計事務所設定・材料の仕入れ

開業1ヶ月前から、ハード面での準備が終わり、集客のための広告宣伝やHPの公開、材料仕入れなどの最後の追い込み期間です。オープンまでの準備は大変だとは思いますが気を抜かず一踏ん張りするところになります。

まとめ:美容室(サロン)の独立開業のためには最低でも1年前からの準備が必要

以上のように美容室(理容・サロン・エステ等含む)の独立開業のためには多くのことを考えていきブラッシュアップしていく必要があります。その中には事務的な作業も多く、普段現場で仕事をしている皆さんにとって苦労することも多いでしょう。
だからこそ、最低でも1年前からしっかりと計画を立てて準備をしていく必要があります。

一般的にサロン関連の独立開業のためには開業資金として500万円以上は必要と言われています。小さな店舗であっても機材や内装工事などには多くの資金が必要となり、なかなか自己資金だけで工面することは難しいでしょう。そのため、開業の際には銀行や日本政策金融公庫(国金)など金融機関から融資を受けることになることが多いです。銀行からお金を借りるためにはきちんとした計画が必要となります。だからこそ綿密なプランを練っていくことが必要なんですね!

そしてしっかりとした事業プランを立てた後、晴れてオープンとなります。
オープンはゴールではなく、あくまでスタートです。オープン後もサロンを成功させるためには、経営者としての日々学び、努力を続けていくことが必要です。個人事業主からの法人化も夢ではありません。
是非とも頑張ってください。

美容室(サロン業)の事業計画書作成における注意点

美容室(サロン業)の事業計画書を作成する際には、以下の点に注意することが重要です。事業計画書は投資家や金融機関への説得力を持たせるためだけでなく、自身のビジネス戦略を明確にするための重要なツールです。ここでは、成功する事業計画書を作成するための主要な注意点を紹介します。

1. 明確なビジネス概要
まず、事業計画書の冒頭で、ビジネスの概要を明確に示すことが重要です。ビジネスのコンセプト、提供するサービス、ターゲット市場などを簡潔に説明します。具体的には、次の要素を含めます:
ビジネス名とロゴ:覚えやすく、ブランドイメージを反映したもの。
ビジネスの使命とビジョン:美容室の存在理由や長期的な目標。
提供するサービス:カット、カラーリング、パーマ、ヘアケア製品の販売など。
ターゲット市場:年齢層、性別、地理的な位置などのターゲット顧客層。

2. 市場調査と競合分析
市場調査と競合分析は、ビジネスの成功に不可欠な要素です。市場の動向、ターゲット顧客のニーズ、競合他社の強みと弱みを詳細に調査し、分析します。具体的には:
市場規模と成長率:美容業界全体の市場規模、成長トレンド、将来の予測。
ターゲット顧客の特性:顧客の購買行動、ニーズ、求める価値。
競合分析:主要な競合他社のサービス内容、価格設定、マーケティング戦略、強みと弱み。

3. サービスの差別化戦略
競争の激しい美容業界では、他社と差別化された独自のサービスを提供することが重要です。これには、以下のような要素が含まれます:
ユニークなサービス:特別なヘアケア技術、オーガニック製品の使用、リラクゼーションサービスなど。
カスタマーエクスペリエンス:予約の簡便さ、待ち時間の短縮、快適なサロン環境。
価格戦略:プレミアムサービス、割引や特典プランなど、顧客のニーズに合わせた価格設定。

4. マーケティングと販売戦略
効果的なマーケティングと販売戦略は、新規顧客を引きつけ、リピーターを増やすために必要です。以下のポイントに注意して計画を立てます:
オンラインプレゼンス:ウェブサイト、SNS、オンライン予約システムの整備。
プロモーション活動:割引キャンペーン、紹介プログラム、地域イベントへの参加。
顧客維持戦略:会員制度、定期的なフォローアップ、顧客フィードバックの収集と改善。

5. 財務計画
事業計画書の中で、財務計画は投資家や金融機関にとって非常に重要な部分です。以下の要素を具体的に示します:
初期投資と運転資金:設備購入、内装工事、スタッフの採用と訓練、マーケティング費用など。
収益予測:月別、年別の売上予測、サービスごとの売上割合。
コスト分析:固定費と変動費の詳細、利益率の見込み。
キャッシュフロー計画:月次のキャッシュフロー予測、資金繰りの計画。

6. リスク管理
ビジネスには常にリスクが伴いますが、それを適切に管理するための計画も事業計画書に含めるべきです。考慮すべきリスク要因とその対策を明示します:
経済状況の変動:景気後退時の対策、コスト削減策。
競合の動向:新規競合の参入、価格競争への対応策。
内部リスク:スタッフの離職、顧客クレームへの対応。

7. 組織と人材管理
最後に、ビジネスを運営するための組織構造と人材管理の計画を詳細に記述します。重要なポイントは次のとおりです:
経営陣の紹介:経営者の経歴、ビジネスにおける役割。
スタッフの採用と訓練:必要なスタッフ数、採用基準、訓練プログラム。
組織構造:役職ごとの責任範囲、報告ライン、コミュニケーション方法。

これらのポイントを踏まえた事業計画書を作成することで、美容室のビジネスを成功へと導くための強固な基盤を築くことができます。事業計画書は単なる書類ではなく、ビジネスの道しるべとして活用し続けることが重要です。

美容室開業のための事業計画書作成例

【事業名】
ベル・ビューティー・サロン

【1.ビジョン】
自分自身を最高に美しく感じる瞬間を提供し、お客様一人ひとりが自信と喜びを持って毎日を過ごせるようにする。

【2.事業目標】
・オープン初年度で1000名以上の顧客を獲得する。
・オープン2年目で顧客満足度90%以上を維持する。
・オープン3年目で利益を前年比20%増で確保する。

【3.事業概要】
・場所:〇〇地区の商業エリア
・サービス:カット、カラーリング、パーマ、トリートメント、ヘッドスパ等
・ターゲット:20-50代の女性、男性(一部メニュー)

【4.市場分析】
〇〇地区では、ヘアサロンの競争が激しい一方で、高品質なサービスを提供するサロンの需要が高まっています。加えて、最近は健康と美容への意識が高まり、ヘッドスパやトリートメントなど、頭皮と髪のケアに特化したサービスへの需要が増加しています。

【5.競合分析】
競合店舗は大きく分けて二つあります。一つは、価格競争力を武器にしている大型チェーン店、もう一つは、ハイクラスなサービスを提供している高級サロンです。
我々は、これらの中間で、手頃な価格でありながら高品質なサービスを提供することを目指します。

【6.マーケティング戦略】
・初回のお客様に対する割引や、リピーター向けのポイントカードを導入します。
・ソーシャルメディアやウェブサイトを活用して、店舗の雰囲気やスタイリストのスキルをアピールします。
・地域のイベントへの参加や地元企業との提携を通じて、地域に根ざしたサロンとして認知度を高めます。

【7.財務計画】
・初期投資:建物のリース、内装改装費用、器具・家具・備品購入費用などを含めて約XXXX万円。
・運営費:人件費、家賃、光熱費、材料費、広告費などを含めて月に約XXXX万円。
・収益予想:初年度は黒字化を目指し、2年目からは売上高の増加に伴い、前年比20%増の利益を確保する。

【8.組織構成】
・オーナー兼最高経営責任者(CEO):1名
・サロンマネージャー:1名
・スタイリスト:4名
・アシスタント:2名
・受付・事務員:1名

【9.リスク管理】
・顧客の個人情報の管理やプライバシー保護に努めます。
・サロン内の清掃と衛生管理を徹底し、お客様に安心して利用していただける環境を提供します。
・従業員の教育とトレーニングを継続的に行い、高品質なサービスの提供を確保します。

【10.スケジュール】
・事業計画策定:2023年6月
・設備・内装工事:2023年7月-8月
・開業準備(スタッフ採用、広告等):2023年9月
・グランドオープン:2023年10月

【11.経営の戦略】
・質の高いサービスを提供することで、お客様のリピート率を高め、口コミによる新規顧客の獲得を促進します。
・従業員の教育に力を入れ、お客様の満足度向上とブランドイメージの構築を図ります。
・地元企業やイベントとのコラボレーションにより、地域貢献とブランドの認知度向上を実現します。

【12.総括】
私たちのビジョンは、美容を通じてお客様の自信と喜びを引き出すことです。
ベル・ビューティー・サロンでは、一人ひとりのお客様に対し最高のサービスを提供することで、このビジョンを実現します。また、お客様だけでなく従業員にとっても働きがいのある環境を提供し、一緒に会社を成長させていくことを目指しています。
以上が私たちの事業計画となります。ベル・ビューティー・サロンの開業に向け、皆様のご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

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