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スタートアップの事業計画書の書き方

2021年12月14日

スタートアップ企業やベンチャー企業の事業計画書の作成方法に関して簡単に開設していきたいと思います。
そもそも、スタートアップの事業計画書は何のために作成するのか?

一般的には、
・資金調達(デット・エクイティ)
・社内向けのビジョンや指針となるもの
・取引先などに向けた資料

おおよそ上記に該当するかと思います。 
それぞれの目的別に作成する内容やボリュームが異なってくるため、分けて解説していきます。

1.資金調達のための事業計画書

一般的にスタートアップやベンチャー(特に起業前や起業したてなど売上がほぼ立っていない時期)の所謂シード期においては次のような項目がベターです。

・会社概要(概要、メンバー、ビジョン等)
・何のため起業するのか、何を成し遂げたいのか
・ビジネスモデルやサービスの解説
・短期、中長期のスケジュールや目標
・5カ年、10カ年の収支計画
・調達資金の資金使途
・資本政策や借入の返済計画

もちろん全てを踏まえなければならないわけではありませんし、事業者の状況によってはさらに情報が必要な項目もあります。

また、ピッチ用の場合は上記の中でも特に打ち出したいポイントだけに絞るのが良いです。

 また、シード期とはいえない創業後数年たった上での資金調達を予定している場合はここにリアルな数字を入れることがマストになってきます。決算の状況としてB/SやP/Lがどんな推移になっているのか、そして将来にはどの程度まで成長をするのかのリアルを見せる必要があります。

2.社内向けのビジョンや指針になるもの

この社内向けの事業計画書に関しては特別何かルールがあるものではありません。
特に創業間もないスタートアップの場合はメンバーが代表+数名というチームが多いでしょうし、雇用している従業員も大きな帰属意識があるため、変に体裁を整える必要はないと思います。

あくまでチームが一つになることが目的であり、チームが成し遂げるべきビジョンは何かを共有するための事業計画書であれば代表が自由に作成することが最も良いと思います。

しかし、財務的な内容の事業計画書(管理会計等)を作成しようとお考えの場合は、役員のみで共有すべき事柄に限定して作成し、なるべくシビアな数字で予測を立てていくことが良いと思います。
その中で資本政策などもきちんと作成し計画を立てていくことがベターでしょう。

3.取引先などに向けた資料

意外とスタートアップの事業計画書の作成目的で多いのが知り合いの社長や取引先に見せるための資料というもの。
自分自身がこれからどんな事業を何のために行うのか、ということを周知させるためにはそれなりに体裁の整った資料が必要ということでしょう。

作成する事業計画書は資金調達を目的としたものの計画書をボリュームダウンしたようなものが良いかと思います。

・会社概要(概要、メンバー、ビジョン等)
・何のため起業するのか、何を成し遂げたいのか
・ビジネスモデルやサービスの解説
・短期、中長期のスケジュールや目標
・5カ年、10カ年の収支計画

以上のようなものが良いでしょうし場合によっては収支計画は必要ありません。


 以上簡単にスタートアップやベンチャー企業の事業計画書作成に関することを記してきましたがいかがでしたか?
特に創業期・シード期において会社はまだまだ真っ白なキャンバスのようなものであり、これからどんな未来を描いていくのか、見た方がどんな気持ちになるのかを鑑みて作成してみるととても良い事業計画書が作成できるのではないかと思います。


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